学芸員 仕事 IT

ITは必須?-学芸員の仕事

コンピュータの普及

 

21世紀に突入した今、パソコンの性能向上と普及によってコンピュータを中心としたIT社会は日本の生活にも深く入り込み、美術館・博物館の仕事にとっても例外ではありません。

 

展覧会の企画・実施、研究・調査、収集、保存、教育、執筆・編集、コミニケーションといった学芸員の仕事にコンピュータは欠かせないものとなっています。

 

例えば展覧会などでは、パソコンを活用して実際の展示のシュミレーションをおこなったり、展示作品のイメージをスキャナーやデジカメなどで取り込んだりして、展示する壁の大きさに合わせて実際の展示をモニター上でリアルに再現し確認する作業は、誰でも簡単におこなうことができます。恐らく今後、3次元の立体的なシュミレーションなどをおこなえる日もそう遠くないだろうと考えられます。

 

研究・調査活動でも大活躍

 

研究・調査活動においてもIT活用はとても有効です。インターネットを利用した情報検索やメール・チャットを利用した研究者同士のネットワークの簡素化、資料や作品の研究のための情報収集など、効率的に仕事を進める強力な武器になるでしょう。

 

また作品や資料の画像分析でも大いに役立ちます。デジタル化することによって新たな発見をすることもありますし、収集作品が従来のカード型の整理システムだけでなく、データベースによって管理されることにより、研究者はもちろん一般利用者へのサービス向上にも繋がるでしょう。

 

このような急速な社会のIT化の中で、学芸員自身もこの情報化の流れを敏感に察知し仕事の流れややり方を考えていくことが求められるでしょう。ここで言っているのは、こうした技術に振り回されるのではなく、活用できる技術を最大限利用して、利用者にいかに魅力的な美術館・博物館をつくっていくのか、という学芸員独自の視点が求められるということです。

 

学芸員の仕事は多岐にわたりますが、美術館や博物館といった場所で「もの」と「観客」を結ぶ架け橋をつくる仕事だといえるでしょう。研究や執筆などの仕事は、この結びつきを強めるための基礎となる部分になります。

 

学芸員とは英語でキューレターと訳され、世話をする人、配慮する人という意味があります。学芸員が向ける最大の関心ごとは利用者との結びつきだと言ってもよいでしょう。

 

こうした積み重ねを地道に続けていくことによって、美術品や文化財の価値を人々に深く知ってもらい、その結果生活文化を豊かにすることに繋がっていくのです。美術館の社会的価値や役割を守っていくのが学芸員の仕事ともいえるでしょう。

 

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