学芸員 仕事 収集

収集-学芸員の仕事-

美術館や博物館の基本的な業務として、作品や資料の収集・保存が挙げられます。収集といってもただやみくもに集めればいいのか?というとそうではありません。

 

収集する作品や資料のコンセプトを立てたうえで、その美術館の個性・特徴・表情に合わせて作品や資料を集めていく必要があるのです。

 

宮城県立美術館を例にとって考えてみましょう。宮城県立美術館では、収集のコンセプトとして20世紀のドイツ系の美術作品、日本の近代・現代美術、そして地元宮城、その周辺の東北6県に関連する作品の収集という3つの柱を立てて、収集・保存活動を進めています。

 

学芸員は自分が働く施設の収集コンセプトをよく理解したうえで、何を収集すべきかを常に考え、アンテナを張っておくことが求められます。そしてコンセプトに合う美術品や資料が出てきた場合には、実際に確認し、収集委員会(収集に関する公正な判断を仰ぐ機関)などに相談すべきかを判断しなければなりません。

 

収集のプロセス

 

実際に学芸員が美術品や資料を収集する場合、@作品・資料を扱う業者からの情報収集、A実物の確認、B収集すべきかの判断、C収集委員会への問い合わせ、D収集の最終判断、という流れになります。

 

収集は学芸員の腕の見せ所です。「もの」についての知識・理解力が求められる場面でもあるでしょう。それがどういう来歴のものか?どんな意味・意義を持っているのか?実際に実物を確認し、その価値を計らなければなりません。

 

要するに「目利き能力」が問われるのです。目利きであるためには、経験も必要です。様々な作品や資料を実際に自分の目で見て、「もの」の価値を計る経験を積み、本当にいいものや重要なものを見極める能力を身に付けていかなければならないでしょう。

 

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