学芸員 企画展

企画展の進め方-「印象派絵画展」を開催するケース-

ある市立図書館が、「印象派絵画展」を開催するケースを例にとって考えてみましょう。この展覧会を担当することになった学芸員を「山本夏子」(仮名)さんとします。

 

企画内容の決定

 

夏子は大学で西洋美術史を専攻し、卒論のテーマは「西洋史のおける印象派の画家たち」でした。彼女は学芸員を目指した当初から「印象派の展覧会」を開催したいという思いがあり、仕事の合間に研究・調査を進めてきました。

 

夏子が働いている市立美術館のあるN市は、3年後に「市政100周年」を迎える年にあたり、この記念すべき年に合わせて大きな展覧会を実施する予定になっています。

 

またこのN市はフランスのA市と姉妹都市の関係を古くから結んでおり、このフランスA市の美術館には、印象派の作品が多数所蔵されていることで有名でした。

 

ある日の学芸室会議。市政100周年記念展覧会をどうするかという話が議題にのぼり、夏子は長い間考えていた「印象派の展覧会」の開催を提案しました。作品はフランスA市の美術館から借りれば、姉妹都市間の交流にも繋がると主張しました。

 

何度か会議で話し合いの場が持たれ、最終的に夏子の「印象派の展覧会」の開催が採用されることに決まりました。彼女はこの展覧会の企画者として、担当を任せられ近々挨拶と作品調査のためにフランスA市の美術館を訪ねる予定になっています。

 

展覧会の開催はやりがいのある仕事

 

展覧会の開催は、状況によって千差万別であり様々なので一概には言えませんが、最終的には学芸員の意思が問われるケースが多いと言えます。

 

責任も重大ではあるが、学芸員にとって展覧会の開催はとてもやりがいのある仕事です。自分がやりたいと思う企画を実現させるためには、例えどんな苦労があったとしても、それ以上の喜びを感じることが出来ると思います。

 

展覧会開催のために膨大な量の作業をこなし、その際に出てくるあらゆるトラブルを解決し、実際に会場に作品を並べ、激務でフラフラになりながらもやっとの思いで展覧会の開催にこぎつける。学芸員の仕事の醍醐味だと言えるでしょう。

 

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