学芸員 重要

学芸員に『言葉』は重要

読む・書く・語る

 

学芸員の仕事とは、施設の中で「もの」と「利用者」を結ぶ架け橋だと言えるでしょう。この結びつきを強くするのに武器となるのが、『言葉」です。例えば、展示物についての分かりやすい解説文・表現、展覧会の図録を飾る論文、展覧会に人を呼び寄せるための告知文、展示場で来館者に話しかける際の言葉など。

 

『言葉』は、来館者の展示物に対する理解を深めるのに役立つし、展覧会の企画や意図や面白みをより深く伝える役割があります。来館者ベースの話だけではありません。学芸員自身が、美術作品や歴史資料に向き合う際も、モノを理解するためには様々な文献資料を読まなければいけません。

 

価値が高いものであればある程、それについて語られた言葉も多いでしょう。様々な研究成果や体験をしながら、学芸員は執筆したり語ることが出来るのです。

 

古い言葉や外国語にも関心を

 

時には、ものに書かれている文字や記号がとても大切な意味を持つ場合があります。例えば、考古学の調査で出土された土器や刀剣に刻まれた文字や、歴史の古文書、木簡に記された文字などがこれにあたります。

 

このような資料に出くわした際は、文字を解読することが研究の目的であり、中心的テーマになります。このような多くの資料を扱う学芸員にとって、古い言葉にアンテナをはっていく必要があるのです。

 

また欲を言えば、外国の美術作品や資料などに出会った際に、その出所となっている国の言葉にも精通しているのが望ましいです。その理由は、生まれた土地の言葉で書かれているケースが多いからです。

 

具体的には、パリで活躍したある画家について外国の文献を調べる際に、ドイツ語圏で書かれている論文を参考とするよりは、フランス語圏で書かれている論文を基礎資料としたほうが、その作家についての理解が深まるでしょう。

 

外国のものにも接する機会が多い学芸員にとって、外国の言葉も大切にしなければならないのです。理想を言えば、自分が関心のある分野に必要な言葉を(古い日本の言葉も含む)、可能であればある程度のレベルで習得しておいたほうが望ましいでしょう。

 

海外交流も仕事

 

研究時だけでなく、展覧会の企画の時など、海外の作家や施設などと連携を取りながら企画をする場合でも、外国の言葉が分かれば、自由にコミュニケーションを取ることが出来るでしょう。

 

国際化は、美術館や博物館といった分野でも急速に進んできています。英語だけでなく、可能であればもう一カ国語くらいは、会話、読み書きが出来るレベルで習得していると強力な武器となり得るのです。

 

飛行機などの交通の便は良くなり、費用的にも一昔前と比べだいぶ安くなりました。また情報の共有もFBやTwitterなどのSNSの発展や、電子メールの普及などでリアルタイムに海外にいる人と交流を図ることができます。

 

コミュニケーション出来る言語を持っていれば、海外の美術関係者と情報交換を行なったり、企画の打ち合わせなども国内と同様に行うことが出来る時代になったのです。

 

海外の日本文化に対する関心も高まっている中で、日本の文化を正しく海外メディアに紹介するツールとしても、海外語の重要度は高まっているといえるでしょう。

 

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